原子力防災について ーヨウ素剤 Q & Aー
防災体制の線量基準
茨城県の防災訓練
放射能から身を守るために
ヨウ素剤 Q & A
参考資料

 1986年4月に旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大事故がおき、旧ソ連国内だけでなくヨーッロッパ各地も広く放射能で汚染されました。その汚染は現在もなお続いています(今も続く原子力事故参照)。原子力防災の対象とする防災はいうまでもなくこのように長期間続く汚染に対するものではありません。事故直後に放出される放射能による被ばくからいかに逃れるかの方策を示したものです。日本では1999 年にJCO 事故がおきるまでは、原子力事故はおきないという立場をとっていましたので、原子力防災法を制定しないままに原子力発電を続けていました。しかしJCO事故以来政府も原子力事故は起きる可能性があるのだとやっと認識を改めました。そして2000 年末に原子力災害対策特別措置法(原災法)が制定されたのです。それでは、この原災法はどんなもので、被ばくから逃れられるように計画されているのでしょうか。ここでは原災法の問題点と個人でできる防災マニュアル、東海村の小学校の防災訓練の様子と、放射性ヨウ素による被ばくを防ぐためのヨウ素剤に関するQ&A をまとめてみました。

防災体制の線量基準

 図1 には防災体制が動き出す線量基準が示されています。原子力施設でなんらかの異常がおき、空気中の放射線量が通常の約100倍の毎時5マイクロシーベルト(5μSv/h=0.005mSv/h)になった時に初めて、原子力施設から県や市に異常がおきたと通報する義務が生じます。それからさらに線量があがってゆき、平常時の1万倍(500μSv /h=0.5mSv/h)になった時に緊急事態宣言が出され、原子力災害現地対策本部がオフサイトセンター内に設置されます。
 ここで、住民を屋内退避させるのか、避難させるのか、避難させるのならば、どの方向に、どのように避難させるのかの具体的協議が始まります。この500μSv /h(図の0.5/時)という線量は、その場所に2時間いただけで、1年間の公衆の被ばく線量限度に達します。全身の被ばく線量が10から50mSv になると予測されるときになって屋内へ退避、それ以上で避難となります。このような計画では、「原子力緊急事態宣言が出された段階では、既に住民の生命、身体に被害が生じているおそれがある」と、原子力災害対策特別措置法解説にも記載されています。

オフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)の役割と現状

 原子力緊急事態が起きた時には防災の指令塔になる原子力災害現地対策本部が設置されるところです。原災法が制定され、これに基づいて各地(全国で21か所)に設置されました。オフサイトセンターは原発からの距離が20キロメートル未満に設置すること、交通手段(道路・ヘリポートなど)を確保すること等が決められています。事故の時の風向きによってはオフサイトセンター自身が避難対象地域に入り使用不能になる可能性があります。その時には第2、第3のオフサイトセンターが必要ですが、第2オフサイトセンターの指定がなされているのは、3県(宮城、新潟、茨城)にすぎません。対策本部の設置が出来なかったらどうするのでしょうか。

EPZ: Emargency Planning Zone (防災対策を重点的に実施すべき地域)

 事故が起きた場合に原発周囲8から10km圏がEPZに指定されます。避難や屋内待避等の防災対策を重点的に充実するべき範囲です。大きな事故を想定すると、避難や屋内待避等の防災対策が必要な範囲が10kmでは狭すぎるのではないか、30kmまで広げるべきだという見解もあります。チェルノブイリ事故の時には半径30km以内の人が立ち退かされました。
 今話題になっている鳥インフルエンザが発生すると、その周囲30kmの鳥と卵は移動禁止になります。原子力事故の深刻さを考えると、10kmというのはいかにも狭いと思いませんか。

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茨城県の防災訓練

 日本には52基の原発があります。その中のどの原発に事故が起きても放射能の被害を受けないといえる所はないでしょう。またウラン核燃料、使用済み核燃料の輸送中の事故を考慮すれば、どこにいても原子力災害から無縁ではありません。事故が起きた場合にどうするか。
 2001 年9 月に茨城県で、原災法が制定されてから初めての防災訓練が行われました。「核燃サイクル開発機構再処理施設で臨界事故が発生し、希ガス、ヨウ素の放出が続いている。このまま臨界が継続し24時間続けば、2km までが、50mSv をこえ、風下4km までが屋内退避をする線量10mSv を超える」という事故想定でした。避難訓練の行われた照沼小学校は、事故現場から1.2km。当日の風速が毎秒4mの風下でしたので、放射能雲が到着するのにわずか5分の距離です。(この距離と風向きから考えると避難訓練は放射能雲の下で行われたことになります)。事故発生を知らせる馨報がなり、小学生はハンカチをマスクの下に入れ、タオルで頭から首を覆い、非常用のバックを背負い、教室から校庭わきに停車していたバスに向かって走ってきます(図1、 2)。低学年から順番にバスに乗り込み、パトカーに先導され、30分かかって事故現場から4.4km風下の避難場所と指定された総合体育館に着き、順番に体育館の中に入るまで、さらに10分程度時間がかかります(図3)。名前などを書類に記入し(図 4)、被ばくしているかどうかサーベイメーターで調べてもらいます(図5)。もし被ばくしていれば体育館の外に設置されている除染テント(図6)の中で汚染部分を洗います。図7は汚染を洗い落とす(除染)を指導する職員です。この装備を避難してくる生徒の服装と比較してください。避難する人すべてがこのような防護服を着るのが望まれますが、それは不可能です。放出された放射能の程度によっては、このくらいの防護服を着ていても被ばくを免れるという保証はありません。


(写真をクリックすると拡大できます。)

 多くの原発立地県ではコンクリート建ての体育館や公民館が避難場所に指定されていますが、その気密性は良くありません。その上多くの学童や住民が避難してきますから戸を閉めきっておくわけにもいきません。従って避難場所に入ったから安全とはいえないのです。
 東海村では学童や住民を避難させるための交通機関として、バスあるいは自衛隊のトラックが考えられています。もし放射能汚染がひどい場合には、汚染地に民間のバスを送り込むことになります。しかし、これを強制することは出来ません。首相命令で動かせることが出来るのは自衛隊です。自衛隊のトラックは幌付きですが密閉性はありません。その上、住民全体を運ぶには数が足りません。具体的に考えると輸送手段一つとっても多くの問題があります。
あなたの学校や自治体ではどのような防災マニュアルが用意されているのでしょうか。それぞれが日頃から検討しておくことが大切ではないでしょうか。

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放射能から身を守るために

 日本の防災計画はチェルノブイリのような大事故は起こらないことを前提としていますから、大事故が起きた場合には現在の防災計画では対処しきれません。大事故の場合は防災計画は無力だという考え方もあります。
しかし、少しでも被ばくを減らすために個人として、あるいは学校単位でできる方法はないのでしょうか。
ここではその方策を紹介します。詳しくは、『原発事故・・その時あなたは!』を参照して下さい。

  1. まず大切なことは、事故が起きたことをできるだけ早く知ることです。原子力事業者・自治体も正確な情報をいち早く一般に流さなければなりませんが、これは往々にして遅れて知らされます。原子力施設の周辺にすんでい る人は日頃から施設の様子の変化に注意していることが必要です。そして放射能雲が通過するまえに逃げることです。方向は原発から風下に向かった線の直角方向に逃げることが一番です。
  2. 放射能雲が通過している時に、外にいることは危険です。家の中に入り、窓を閉め、空調を止め、隙間に目貼り
    をして気密性を保ちます。
  3. ヨウ素剤は事故が起きたと知ったらすぐに飲むのが効果的です。(ヨウ素剤Q&Aを参照)
  4. 放射能雲が通過している時とその後しばらくは、屋内にいても8枚くらい重ねた濡れたタオルをマスクにします。地下室があれば地下に集まった方がより被ばくを避けられます。
  5. 事故の知らせがあったら、なるべく多くの容器に飲料水を貯めて、すべてにふたをします。保存食を確保します。
  6. 雨や雪が降ると放射能汚染は高くなります。放射能が雨や雪にくっつきやすいからです。雨には濡れないこと、雪がついたら払うことが大切です。
  7. 服装はなるべく気密性の高い服で皮膚全体を覆うことです。一般の人には図7のような装備ができませんので、なるべくこれに近づくように、持っているもので工夫します。(図8)。

学校での防災計画
 原発立地県でも学校で防災計画を持っている所はほんのわずかです。あなたの学校ではどうでしょうか?

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ヨウ素剤 Q & A

 ヨウ素剤について一般的な知識をQ&A 方式でまとめてみました。

Q1)なぜヨウ素剤を飲むの?
A: 原子力施設に事故がおきた場合、いろいろな放射性物質が施設から放出されます。放射性ヨウ素もその中の一つです。放出された放射性ヨウ素は、呼吸や食物とともに体の中に取り込まれ、甲状腺に集まります。そのため甲状腺癌の原因になるおそれがあります。これに対し、前もってヨウ素剤をんでおけば、放射性ヨウ素が甲状腺に集まることを防ぎ、尿や便から排出されて、発癌の危険性(リスク)を低減することが出来ます。

Q2)どんな時にヨウ素剤をくばるの?
A: 事故の規模などから計算して、甲状腺の被ばく線量が100mSvをこえると予測されたときにくばられます。

Q3)100mSv の被ばくを受けるのは大気中にどのくらいの放射性ヨウ素がある場合?
A: 大気中の放射性ヨウ素が4,200Bq(べくレル)/m3 の場合24 時間その空気を吸入することによって小児甲状腺の被ばく線量が100mSvとなると予測されます。
注ー1:チェルノブイリ事故で甲状腺がんになったのは主に子供でしたから、子供には予測被ばく線量が低い場合でもヨウ素剤を与える方が望ましといえます。
注ー2:小児が甲状腺癌になりやすいことを考慮してベルギーでは、0 から19 歳までの若年者、妊婦、授乳婦は10mSv、オーストラリア(0 から16 歳、妊婦、授乳婦)、ドイツ(0 から45 歳)、アメリカ(0 から18 歳、妊婦、授乳婦)では50mSv をえると予測されたときにヨウ素剤を服用します。WHO も若年者に対しては、予測線量が10mSv を超える場合に服用することを推奨しています。
注ー3:各国のヨウ素剤を配布する予測線量、配布場所などに関しては最後にまとめてあります。

Q4)ヨウ素剤はどこでくばるの?
A: ヨウ素剤は各避難所などで配られます。
注ー1:配る場所は地方によって事情が異なりますから、一様ではない可能性があります。普段から保健所などに問い合わせておくと良いでしょう。
注ー2:平常時に、あらかじめ各家庭に配ることはしないと決められました。しかし、これはまだ検討の余地があるそうですから、自治体などで交渉してみるとよいでしょう。

Q5)ヨウ素剤はいつ飲むのが効果的?
A: ヨウ素剤は放射性ヨウ素が体に取り込まれる以前、または直後にむのが効果的です。この時期にのめば甲状腺にたまる放射性ヨウ素の90%以上を抑えますが、放射性ヨウ素が摂取された後4 時間以内では抑制効果が50%に落ち、6 時間以降であれば効果はほとんどありません。
放射性ヨウ素は呼吸により気管支や肺から、また口から入ったものは消化管から吸収され血液の中に入ります。このように取り込まれた放射性ヨウ素の10 から30%は、24 時間以内に甲状腺に集まり、残りの大部分は尿から排出されます。

Q6)ヨウ素剤は何回飲むの?
A: 飲む回数は1 回とされました。それ以上服用することが必要と予測されるときには避難を優先させるそうです。
注:地震により原発事故が引きおこされたいわゆる原発震災などの場合、道路の崩壊や混乱で避難が出来なくなることも考えられます。しかしこのような場合は原災法では一切考慮されていません。また事故の規模もチェルノブイリ級の事故は日本では起こりえないと決められています!。

Q7)ヨウ素剤はどれくらい飲むの?
A:
ヨウ素剤を飲む量は年齢によって異なります。その量を年齢別に表にまとめます。

年齢 
ヨウ素量
ヨウ化カリウム量
新生児
12.5mg
16.3mg
生後1ヶ月から3歳未満
25mg 
32.5mg
3歳以上13 歳未満
38mg 
50mg
13歳以上40 歳未満
76mg 
100mg
40歳以上は投与しない
  • 新生児から3 歳未満の小児については丸薬を細かく砕いてシロップに溶解して与えます。ヨウ化カリウムは、いったん水に溶かしてしまうと不安定になりますので、水溶液の状態で長く保存することは出来ません。
  • 現在日本に用意されているヨウ素剤は、ヨウ素量38mg、ヨウ化カリウム量50mgを含む丸薬1 種 なので、当面これを使用します。従って
  • 3 歳以上13 歳までは丸薬を1錠 (ヨウ素量38mg)
  • 13 歳以上の場合は丸薬を2錠(ヨウ素量76mg)
    注:ヨウ化カリウムの製剤で30mg以上服用すれば、放射性ヨウ素が甲状腺へ集まるのを93%抑制することができるという実験結果を根拠にしています。
  • 40 歳以上にヨウ素剤を投与しないのは、放射性ヨウ素によって甲状腺がんの発生率が増加しないためと説明しています。ただし線量が5グレイを越えると予測されるときは放射線により甲状腺機能低下が起きるため40歳以上でも服用します。

Q8)ヨウ素を含む食品を食べると予防効果があるの?
A:
ヨウ素は海産物特にコンブに多く含まれています。コンブ乾燥重量100gあたりには100から300mgのヨウ素 が含まれています。しかし、コンブを食べることによって短時間に大量のヨウ素を体内に取り入れるのは難しいようです。
各家庭にあるヨウ素を含むうがい薬や外用薬を飲むことについて:
 これは、安全性が確認されていませんし、ヨウ素含有量が少ないため、放射性ヨウ素が甲状腺に集まるのを防ぐ効\ 果は少ないといわれています。
注ー1:コンブについていえば、10x10cm(10g)のコンブでだしをとると、だしの中に約16mgのヨウ素が出てきま す。これを2 杯 めば30mgのヨウ素が体に入ります。問題はコンブの種類によって含まれているヨウ素の量が違うので だしにとれるヨウ素の量も多い少ないがあることです。乳幼児では一度に多くの水を飲めないので、ヨウドカリ剤を少量の水に溶かしてのませる必要があります。

Q9)ヨウ素剤を服用することによる副作用は?
A:
ヨウ素剤を服用したときにおこる副作用は大きく二つに分けられます。
一つは多量のヨウ素が甲状腺機能を抑えて甲状腺機能低下症になることです。
二つ目は逆に甲状腺機能亢進症をおこすことです。これはヨード不足の地域で見られることで、ヨウ素を充分にとっている日本人にはほとんど見られません。
注ー 1:ヨウ素剤服用による副作用は非常に希です。国際原子力機関(IAEA)の資料では、一日あたり300mg(ここで決められた服用量の4 倍から8 倍量)のヨウ素を服用した場合でも100 万人から1000 万人に一人の確率で皮膚のかゆみや紅斑、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症などの副作用がでるとしています。死亡する確率は10 億分の1 だそうです。ポーランドで小児1050 万人にヨウ素剤を与えて副作用は報告されていません。
注ー2:本来ヨウ素というものは人間の生命にとって無くてはならない甲状腺ホルモンを作るために必須の元素です。生体にヨウ素に対する拒否反応がある方が生命にとって危険であると考えられます。

Q10)なぜ、小児は放射性ヨウ素によってがんになりやすいの?
A:
小児は成長が盛んなために代謝も盛んです。甲状腺の細胞も盛んに分裂しています。本来放射線による傷害を受けやすいのは盛んに分裂している細胞です。代謝が盛んだということは甲状腺ホルモンの産生も高く、従ってヨウ素を沢山取り込むのです。その結果、放射性ヨウ素も多く取り込んでしまうことになり、放射線によって遺伝子に傷がつき後にがんになる危険性が高まるのです。

Q11)ヨウ素剤を服用させない方がよいと考えられる病気は何?
A:
ヨウ素過敏症(ヨウ素を含む造影剤過敏症、低補体性血管炎、ジューリング疱疹状皮膚炎、甲状腺機能異常症等です。
  これらの疾患を抱えている人でも1回の服用であれば問題ないと考えられますが、普段からどうすればよいかを医師に相談して考えておきましょう。

Q12)どんな放射能でもヨウ素剤で取り込みを予防できるの?
A:
ヨウ素剤によって体の中に取り込む放射能を少なくできるのは放射性ヨウ素だけです。ほかの放射性物質、放射線に対しては、 ヨウ素剤は全く効果はありませんので、図8に示したようにできるだけ取り込まないように注意するしかありません。

参考のために
 日本ではヨウ素剤は医師の処方箋がないと買うことが出来ないため、行政がヨウ素剤の家庭配布をしないと決めた場合、いざというときに手元にヨウ素剤が無い事がおこりえます。
特に原発立地県に住んでいて、20 歳以下の子供がいる家庭では行政をうごかすなどしてヨウ素剤を手元に置いておく方が安心です。
 行政は一般の人によくヨウ素剤の使い方を説明して、説明書とヨウ素剤を防災用具と一緒に保管してもらい、1 年に1 度の防災訓練の時に確認する等して注意を促せば、事故発生時に見つからないとか、誤って飲むなどの事故は避けることが出来るでしょう。
 ヨウ素剤は、決められた量を1 回服用する場合あまり心配ありませんが、長期間連続服用すると、甲状腺機能亢進症や、甲状腺機能低下症などを引き こすおそれがあります。その場合は直ちに服用を中止すれば元に戻ります。

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参考資料

書籍
『原子力災害対策特別措置法解説』原子力防災法令研究会編 大成出版社
『新・原子力防災ハンドブック』あなたのまちをチェックする 全国自治団体労働組合 2001年
『原発事故・・その時あなたは!』瀬尾健著 風媒社 1996年
『核時代の前線で』小林晃著 太陽と風と・発行 2001年
『放射能雲の下のリーズとブラッドフォード』住民のための原子力防災マニュアル 英国リーズ市平和・防災計画課非核ネットワーク・発行 1999年
放射能雲の下のリーズとブラッドフォード 英国リーズ市平和・防災計画課 非核ネットワーク・発行

ホームページ
 オフサイトセンターにみる原子力防災の問題点
 http://homepage3.nifty.com/ksueda/bousaikadai.html 
 「環境と原子力の話」
 http://homepage3.nifty.com/ksueda/
 原子力安全委員会 原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会 ヨウ素剤検討会 速記録  http://nsc.jst.go.jp/siryo-f.html

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