2018再改訂版 中学生・高校生のための
放射線副読本 ~放射線について考えよう~   コメントリンク


こちらでの放射線副読本批判的検証はまだ制作途中です。
ですが、書き上がった部分から順次公開して参ります。
皆様のご批判・ご検証をお願いいたします。

●このページでは、
「2018改訂版:中学生・高校生のための放射線副読本~放射線について考えよう~」
(改訂放射線副読本・文科省2018.9.発行) を批判的に検証します。

●2018.9.またしても文科省が放射線副読本改訂版を発行しました。前回の改訂で、少し福島の方々の思いへの配慮が見られたと思っていたところが、今回の改訂は逆戻り。福島をはじめとする原発事故被災地の被害を風評被害としてしか扱わず、こどもたちのいじめ問題も風評被害の一面であること、事故は過去のものであり現在は順調に復興が進んでいること、事故の記憶を風化させること、放射線を理科の授業で取り上げるような内容が前半を占め放射線への恐怖を和らげること、などといったことに心を砕いているように見受けられます。
 2011.10.最初に発行された旧放射線副読本が原子力業界の立場に偏っていて、放射線の影響を過小評価し、現実の福島原子力発電所の事故にまったく言及しないなど、多くの批判が寄せられていました。2014.3.文科省は放射線副読本を改訂し、内容の改善を図ったようですが、まだ問題点が多くありました。今回それを改善するどころか、ネジを戻してしまって、なぜこの時期に全国の児童生徒たちにむけてこうした放射線副読本が必要なのか、その意図が意味不明の内容になっています。

●問題は私たちが思いついたものだけでは無いと思います。ご覧いただき、お気づきの点がありましたら、ご連絡ください。

■2018改訂版:放射線副読本 全体的な問題点■


(1)「実害はなかった、復興が遅れているのは風評が原因」というストーリー
 読んでまず感じるのは「実害はなかった、復興が遅れているのは風評が原因」というストーリーに貫かれていることです。ある政治的ストーリーを宣伝することをプロパガンダ(ある意図を持った政治的メッセージ)と言います。プロパガンダのような教材を学校で使ったら大問題となるでしょう。それを文科省自身がやっているのです。

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(2)隠れたメッセージが多い
 「放射線を受ける量をゼロにすることはできません」という記述が何度も出てきますが、この文は暗に「少しくらいの放射線を怖がることはないよ」というメッセージを伝えようとしています。書かれた言葉の裏に隠されているメッセージを「隠れたメッセージ」といいますが、この副読本は、そういう隠れたメッセージにあふれています。

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(3)予防原則が無視されている
 この副読本は「少しくらいの被曝は怖くないよ」というメッセージを伝えることによって、避けられる被曝を「避けなくても大丈夫」と感じる効果を与えています。予防原則から考えれば、やるべきことはこの逆ではないでしょうか。「なるべく浴びる量を減らす、余計な被爆を避ける」考え方を伝え、そのための能力を育むことが学校教育でおこなうべきことでしょう。

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(4)相変わらずの欠如モデル
 政府は、これまで原子力政策に関するコミュニケーションを「知識が欠如した人たちに知識を与えることによって理解してもらう」ことだと考え、原子力について一方的な宣伝や情報提供をおこなってきました。教育についても同じです。この政府の考え方を「欠如モデル」といいます。しかし、この考え方は民主主義に反しています。文科省はいつまでこんな愚かな教育をおこなうつもりなのでしょうか。

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(5)やってはいけないリスク比較
「100ミリシーベルトの放射線を受けたときのがんのリスクは、野菜不足のリスクや高塩分の食品をべ続けたときのリスクと同じ程度です」などと、避けることのできないリスクと個人が選択できるリスクを同列に比べていますが、これは環境問題を考えるときにやってはいけない比較です。なぜなら、このような比較をするとどんな不法な環境汚染も正当化されてしまいますし、そもそも「この程度の説明で国民はだまされるだろう」と国民を馬鹿にしているからです。

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■初版、第2版の問題点より、今回も当てはまるものをあげておきます。

・国際放射線防護委員会ICRPの判断だけしか書かれていません。
 被ばくの影響については、国際放射線防護委員会ICRPの判断だけが正しいように取り扱われていますが、ICRPはいくつかある提言機関の一つに過ぎません。ICRPへの批判も存在するし、ICRPの勧告より厳しい基準を勧告している団体もあります。
 また、放射線の影響は発ガンだけではありません。ガン以外の病気について、いろいろな調査結果が公表されています。ICRPの判断だけを取り上げ、放射線の影響は発ガンだけのように取り扱うことには問題があります。

・「復興・帰還」が既定路線になっています。
 すべての被害を風評として、健康影響にも触れていないことの帰結は「復興・帰還」です。原子力発電所の事故がなかったかのように、従前の状況に戻すことを意図しているようです。しかし、現実に人々は故郷に戻ることができないでいます。そうした現実には触れず、「復興・帰還」を前提にして記述されています。

・事故原因・被害に関わる「反省(問題点の指摘)」が書かれていません。
 あたかも福島原発事故に関して国・政府の対応に問題が無かったかのような記述です。この点は日本のお役所仕事のいつもの悪いところですが、現実に起こってしまった事件・事故についてのきちんとした分析・検証・反省がなく、場当たり的に次の対策が立てられてきます。分析・反省のないところにきちんとした対策は立てられません。




  もくじ
  ◆はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
 第1章 放射線、放射性物質、放射能とは
  ○ 放射線が飛ぶ様子を捉える・・・・・・・・・・・3
  ○ 身の回りの放射線  ・・・・・・・・・・・・・4
  ◆1-1原子と原子核 ・・・・・・・・・・・・・・・・5
  ◆1-2放射線の種類と性質・・・・・・・・・・・・・6
  ◆1-3放射線の利用・・・・・・・・・・・・・・・・7
  ◆1-4放射線・放射能の単位と測定・・・・・・・・・8
  ◆1-4(3)放射線の測定 ・・・・・・・・・・・・・・9
  ◆1-5放射線による健康への影響・・・・・・・・・・10
  ○ 放射線被ばくの早見図・がんの相対リスク ・・・11
 第2章 原子力発電所の事故と復興の歩み
  ◆2-1福島第一原発事故とその後の復興の様子・・・・12
  ◇2-1(2)放射性物質の放出と事故後の放射線量の変化・13
  ◇2-1(3)住民の避難と帰還・(4)健康影響調査・・・・14
  ◆2-2風評被害や差別、いじめ・・・・・・・・・・・15
  ◆2-2文科大臣メッセージ・コラム・・・・・・・・・16
  ◆2-3食品安全に関する基準・・・・・・・・・・・・17
  ◆2-4地域の復興・再生に向けて・・・・・・・・・・18
  ○ 振り返ってみよう//・・・・・・・・・・・・・・19
  ○ 非常時に放射線や放射性物質から身を守る方法・・20
  ○ 家庭で話し合ってみよう・・・・・・・・・・・・21
  ○ 協力者一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・22





副読本のページの画像にカーソルを載せると、そのページが大きくなります。
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■■はじめに■■

A:放射線は・・・・なぜこの段落が最初に?
副読本の目的は、こどもたちの健康を守ることではないらしい。

①:放射線は身の回りに日常的に
自然放射線と人工放射線を分けて考えよう

②:放射線はゼロにできない
自然放射線はゼロにはできないけど・・・・

③:食べ物などにも放射性物質
放射能の取り過ぎにご用心

④:放射線、検査・治療に利用
日本人の医療被ばくはダントツ世界一!

⑤:放射線は生活を豊かにする
今、子どもたちが知らなければいけないことは?

⑥:放射線についての理解
何のために放射線を理解するのか、それが問題。

⑦:放射線のどのような影響があるか
何のために放射線の影響を理解するの?

⑧:放射線との向き合い方を考える
どうして放射線と向き合うことになってしまったの?

⑨:放射性物質が日本に大きな被害?
なんだか、他人事みたいな書き方だね。

⑩:放射性物質が多量に降った地域
放射性物質が多量に降ったことを知らされなかった地域は?

⑪:多くの住民が非難を強いられた?
避難指示がなくて自主的に避難した人は?

⑫:慣れない環境の中での生活
被ばくと慣れない生活、どっちが大変?

⑬:避難→いじめ問題への飛躍
避難と放射能はいじめの原因なの?

⑭:「除染」という作業
「除染」で安心になるのかな?

⑮:制限されていた地域に人が住める?
日本の基準を国際社会は心配している!

⑯:復興は着実に進展?
それってホント?

⑰:二度といじめが起こらないように
放射線のことを知ればいじめがなくなるの?
二度と原発事故を起こさない方が先じゃない?

⑱:科学的な理解を深める一助
ここでも、何のために理解を深めるのか?

⑲:事故を他人事とせず・・・
他人事にしてるのは誰だ?文科省は?

⑳:何をすべきか考えるきっかけ
次代の社会も大事だけど、今困っている人のためには?

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■■3ページ■■






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■■4ページ■■

4-1:私たちは放射線がある中で暮らしている
それは自然放射線の話、人工放射線は?


4-2:宇宙線は、地上からの高度が高いほど多く受けます
飛行機のパイロットにとっても深刻な問題です


4-3:食べ物に含まれている放射性カリウム40
自然の放射性物質は仕方ないけど・・・



4-4:ラドンは世界中の大地から出ています
欧州ではラドン由来の放射線について学校でも注意

4-5:大地から
人工放射線は、それにプラスされる被ばく


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■■5ページ■■

「1-1 原子と原子核」
「1-2 放射線の種類と性質」
 これら5ページと6ページの項目は小学生用副読本にはありません。小学生版には「放射線の利用(放射線はどんなことに使われているの?)」だけ載っていて、内容は中学生・高校生版とほぼ同じです。写真もそのまま使われています。

5-1:(2)原子から出る放射線
DNAを破壊し、健康に影響をおよぼすものは?

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■■6ページ■■



6-1:放射線の透過力(図)
どうして中性子線だけ別に書くのかな?

6-2:(2)放射線、放射性物質、放射能
光と放射線の違うところをきちんととらえよう

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■■7ページ■■
7-1:放射線の利用について
放射線・放射性物質を利用するのは簡単じゃない

7-2:放射線を使って体の中を写す
医療で役立てるために大勢の犠牲者が・・・

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■■8ページ■■

8-1:(2)自然・人工放射線からの放射線の量
   自然放射線が小児白血病・脳腫瘍の原因?



8-2:1年間に日常生活で受ける放射線の量
医療被ばく、日本は世界一



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■■9ページ■■
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■■10ページ■■




10-1:外部被ばくと内部被ばく
プルトニウムに要注意



10-2:食品から受ける放射線量計算
大人と子どもは係数が違う


10-3:放射線量と健康の関係
しきい値と確率的影響(晩発障害)

10-4:放射線被ばくと野菜不足
およそ無関係なリスクの比較は意味がない(p.11-3)



10-5:放射線の遺伝的影響
チェルノブイリ事故では?



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■■11ページ■■



11-1:放射線量と健康の関係
しきい値と確率的影響(晩発障害)




11-2:自然放射線による小児白血病や脳腫瘍の増加
自然放射線だけだって健康に悪い

11-3:放射線のリスクと生活習慣因子のリスク
およそ無関係なリスクの比較は意味がない!


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■■12ページ■■







12-1:安全対策が不十分であった福島第一原発
安全対策が不十分だったのは人災?欠陥?

12-2:原子炉建屋が損壊しました。
損壊した福島原発の写真が掲載されていませんね!

12-3:国は速やかな避難指示や
  食品の出荷制限などの対応を行いました。

放射能が漏れたことは住民に知らされたの?

12-4:チェルノブイリの7分の1?
それって最悪レベルの事故じゃない?

12-5:健康に影響が及ぶ数値ではなかった?
測り方に問題はなかったの?

12-6:このページの下半分の空白は何?
大事な紙面のはずなのに、写真を削除したの?

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■■13ページ■■






13-1:原発から80km圏内の地図
どうして地図は80km圏内に限定したの?

13-2:福島県内の空間線量率
世界の線量率との比較はわざとらしいね

13-3:住民の安全や健康を確保するため避難指示
避難指示が出てない地域からも大勢の避難者がいました

13-4:避難を強いられた人々は?
これだけの書き方では、人々の苦難は伝わらない

13-5:放射線などの健康影響に不安を感じた人
線量基準を緩和しておいて大丈夫はないでしょう

13-6:心の病気になった人もいます
苦しんで自死を選んだ人もいます

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■■14ページ■■


14-1:避難指示解除が進められました
戻りたくても戻れない住民は?


14-2:学校の再開等復興に向けた取り組み
でも、こどもたちは戻らない、戻れない

14-3:校庭での運動会(会津若松市)
除染して学校はたしかに線量は低いようですが・・・

14-4:国は住民に速やかな避難指示・・・
ほんとに"速やか"に指示は出たの?

14-5:放射線による健康影響は考えにくい
こどもの甲状腺がんは増えているね

14-6:健康に影響が及ぶ数値ではなかった
検査を受けた人はどれくらいいるの?

14-7:先天異常の発生率には差がない
差別につながらないように注意して、検査は継続すべきでは?

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■■15ページ■■



15-1:「いじめ」のあつかい
「いじめ」は深刻な問題です


15-2:「考えてみよう」はこんな文章に
いじめ一般論じゃなくて、原発災害といじめ


15-3:「あのひとことで」について
集団じゃなくて、個人にフォーカスを


15-4:風評被害
被害者と加害者があいまいなのが問題では?

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■■16ページ■■

 このページも問題がてんこ盛りです。

16-1:友達を傷つけるいじめ
避難者をいじめているのは、大人?政府?

16-2:根拠のない風評、信頼できる情報
根拠のない情報を拡散しているのはだれ?

16-3:科学的根拠や事実に基づいた行動
政府当局のいう"科学的"とは?

16-4:未来に向かって頑張っている避難者
避難者をいじめているのは、大人?政府?

16-5:相手の立場に立って思いやりを持って行動
避難者をいじめているのは、大人?政府?

16-6:友達によりそい、支え合いながら
避難者をいじめているのは、大人?政府?

16-7:放射線理解で、いじめはなくなる?
いじめの原因は、それだけじゃない、それ以外も

16-8:大都市と立地地域の協力関係?
短い文章に問題がてんこ盛り

16-9:電気の3割は原子力発電
発電能力は2割なのに発電量は3割!?

16-10:原発停止で大きな影響
計画停電は必要だったの?

16-11:節電に対する意識が高まりました
原発の必要性を再認識してもらうはずが・・・

16-12:国のエネルギー政策や
   行政全体の見直しが行われました。

確かに一度は見直しの機会がありましたが・・・・

16-13:様々な課題に関して、
   社会全体に議論が行われることになりました。

確かに一度は議論の場が設けられましたが・・・・

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■■17ページ■■






17-1:世界で最も厳しいレベルの食品規制
悪質なウソに基づく印象操作、その責任は?

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■■18ページ■■







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■■19ページ■■






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■■20ページ■■







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■■22ページ■■







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