生徒用p.16-b ガンのいろいろな発生原因
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 がんの諸原因について、放射線もそれら諸原因の一つに過ぎない、 というような、放射線をことさらに特別視しないで大丈夫という扱い方に 違和感をおぼえます。
 事故後によく見られた、さまざまなリスクの中で、たとえば 自動車事故に遭うリスクと比べて、放射線でがんになり死ぬリスクは、 それほど大きくないのに、何故自動車は良くて、放射能は悪いのか、 というような比較です。
 そもそも、比較する必然性のないものを、リスク評価という同じ物差しで 測るような視点は、あまりに功利的すぎて、作為的な印象がぬぐえません。

 ある事柄のリスクは自分の問題として考えるとよくわかります。
 その際次の3つの観点を考える必要があります。
@:そのものごとを選択したり、拒絶したり、自分の責任でコントロールすることが出来るかどうか。
A:それを選ぶことによってなにかメリットがあるかどうか。
 例えば、骨折したときにX線検査によって治療の方針が見つかるときはそれなりのメリットがありますが、症状もなく健康なのにX線撮影をして被ばくする人はいないでしょう。
  でも、日本の学校では、結核予防のためとして、X線の間接撮影を全員が受けなければなりません。
  世界中のどの国でもやってないことです。(直接撮影ならまだ被ばくは少ないはずですが・・・・・)。

B:そのものごとに置き換えられるもの(代替手段)はないかどうか。

 福島原発事故でまき散らされた放射能によって私たちは被ばくしていますが、そのリスクはこれら3つの観点から考えたときに、そのリスクを引き受けなければならないような事情があるでしょうか。

 なお、放射線によるDNAの損傷については、 こちら を参照してください。
 

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