教員用 p.23 指導上の留意点    身近な放射線や
    放射性物質の存在を理解できるようにする
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 この副読本は、放射線は「身近」で「利用価値のある」有用なものである、ということを主張している。福島原発事故の被害に遭って、東日本の広い範囲が放射性物質によって汚染され、その放射線の被害をいかに取り除くかが課題となっている今日、「放射線や放射性物質の存在」が「身近」であり、ポジティブなものとして生徒に理解させることは、はたして現状の社会的なニーズにかなっているだろうか。
  この部分は、まるで福島原発事故など無かったかのような記述である。あれだけの事故が起こった現在、文科省はなにを教訓としたのだろうか。その真摯な反省が感じられない内容である。
  たしかに、事故により大量にまき散らされた放射性物質により、「放射線」は東日本のこどもたちに「身近」なものになった。しかし、それは有用なものではなく、忌避すべきものとして存在させられてしまったものである。
  現在、教育現場が取り組むべきは、子どもたちの放射線被害をどうやったら軽減できるか、そのことを考え教えるべきだろう。

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